“セラミド”って何??セラミド配合化粧品の選び方

セラミドとは何か?

楽ちんスキンケアに憧れる女の子“アルちゃん”
「保湿には“セラミド”が良いってよく聞くけど、“セラミド”って何なんだろ?」

化粧品メーカー開発担当者“リンお姉さん”
「セラミドは脂質の一種で、私達の肌に水分を保つ働きをしてくれているのよ!」

女の子“アルちゃん”
「“ししつ”?って油のことですか?
なぜ、油で保湿ができるんですか?」

化粧品開発者“リンお姉さん”
「油も脂(あぶら)も水に溶けないものの事なのだけど、脂は“室温で固体のあぶら”のことよ。」
「セラミドは少しだけ“水に溶けてくれる部分”があって、
その“水に溶けてくれる部分”が、水分を挟み込んでくれるの。」

女の子“アルちゃん”
「へぇ。じゃあ、“セラミド”が入っている化粧品を選べば、肌が潤うのね!」

化粧品開発者“リンお姉さん”
「そうね!でも、問題があるわ。
“セラミド”は、化粧品に配合しにくい物質なの。
しかもそれが、皮膚に浸透しやすくなっていないと、十分な効果を発揮できないわ。」

女の子“アルちゃん”
「え。それじゃ“セラミド入り”って書いてある化粧品を選ぶだけではダメってことですか??」

化粧品開発者“リンお姉さん”
「そうなの。
“セラミド入り化粧品”を選ぶときにはいくつかのポイントがるのよ。
では、一緒に見ていきましょう!」


ここでは、次の項目についてお伝えしていきます。

セラミドの肌での役割

セラミドの役割?セラミド“脂質”の一種です。
(脂質というのは、常温で固体のアブラのことを指します。)

そして、これが私達の“肌に水分を保つ要となる成分”なのです。

詳しく見ていきましょう。

肌のもっとも外側は、“角層”と呼ばれる約0.02mmの膜で覆われています。
(これは、ラップ一枚分程度の薄さです。)

“角層”は、“角層細胞”(これは死んだ細胞で、ターンオーバーを経て“垢”として剥がれ落ちます)と“細胞間脂質”で構成されていています。
それぞれが、レンガセメントのように敷き詰めあっていて、角層を構成していて、“肌のバリア”として働いています。

“肌のバリア”は、私達を次のことから守ってくれます。

● 外界から異物が入ってくること
● 肌の水分が蒸発してしまうこと

そして、その“肌のバリア”を構成している“細胞間脂質”の主成分が“セラミド”なのです。
(*細胞間脂質は、約半分がセラミドで、後はコレステロールや脂肪酸などのその他脂質成分で構成されています。)

さらに、セラミドには、同じセラミドでも11の種類が存在します。
(*基本的な構造や働きは同じですが、構造の一部が異なることで生体内での役割の程度が少し異なっています。)

ここでは、“皮膚の機能に関わりの大きい7種類”の各役割については次の通りです。

● セラミド1 : 保湿力。肌のバリア。
● セラミド2 : 保湿力。
● セラミド3 : 保湿力。しわ軽減。
● セラミド4 : 肌のバリア。
● セラミド5 : 肌のバリア。
● セラミド6 : 保湿力。肌のターンオーバーの促進。
● セラミド7 : 細胞増殖の調整。

この中で、角層の水分を保つのに大きな働きをしているのが、セラミド2・3であり、
そのうち、存在している量の多いのがセラミド2です。

(角層の中のセラミドの存在割合として、セラミド2が21%、セラミド3が13%と言われています。(*その他は、その他セラミドです))

(余談ですが、この中でセラミド1・4は“アシルセラミド”と呼ばれ、他のセラミドよりもやや長い構造をしていて、“肌のバリアの構築と維持”に大きく関わっていることが知られています。
特に、セラミド1はアトピー性皮膚の人に大きく不足しているセラミドと言われています。)

【まとめ】
・セラミドは、肌の“細胞間脂質”の主成分で、肌の水分を保っている。

・セラミドの種類の中で、“セラミド2”が、肌の保湿のために大きな働きをしている。

 

保湿剤としてのセラミドの効果

保湿の種類 “セラミド”は、保湿剤の中でも「保湿力の高い保湿剤」です。

詳しく見ていきましょう。

“保湿剤”には、“水分を保持する働き方”の違いによって大きく3つに分類できます。

1.水を、みんなで挟み込むタイプ
2.水を、ひとりでたくさん抱え込むタイプ
3.水を、ひとりでいくつか掴む(つかむ)タイプ

それぞれの働き方と、代表的な成分について説明していきます。

1.水を、みんなで挟み込むタイプ

保湿剤_挟み込むこれは、“少しだけ水に溶ける部分を持った成分”同士で、水分を挟み込むタイプの保湿剤です。

保湿できる水の量は“2.水を1人でたくさん抱え込むタイプ”の方が多いのですが、
一度挟み込むと水分を手放さない(=もっとも乾燥しにくい)というのが特徴です。

(ちなみに、この“水分を挟み込む”構造のことを“ラメラ構造”と言います。“ラメラ”というのは“層状”という意味です。「水と脂が層を作っている」ことから、こう呼ばれています。)

この成分の代表が、私達の皮膚で保湿の役割をしている“セラミド”です。

(余談ですが、気温がマイナスの環境でも肌が凍らないのは、セラミドが水分を挟み込んでくれているからなんですよ!)

(その他成分の例:スフィンゴ脂質、水素添加大豆レシチン、ステアリン酸コレステロール など)


2.水を、ひとりでたくさん抱え込むタイプ

保湿剤_抱え込むこれは、そのひとつの成分の中に“水に溶ける部分”がたくさんあるタイプの保湿剤です。

少量でたくさんの水分を保持できるのが特徴です。

この成分の代表が、ヒアルロン酸ですね。
(ヒアルロン酸は、1gで6リットルの水を保てると言われています。)

(その他成分の例:コラーゲン、エラスチン、ヘパリン類似物質 など)

 

3.水を、ひとりでいくつか掴む(つかむ)タイプ

保湿剤_掴むこれは、ひとつの成分の中に“水に溶ける部分”が数個あるタイプの保湿剤です。

水分を保ち続ける力も大きくないですし、水分を保てる量も多くはないです。
しかし、もっともポピュラーで、安価なのが特徴です。

この成分の代表は、グリセリンですね。

(その他成分の例:アミノ酸や尿素のなどの天然保湿因子(NMF)、グリセリンやPG(プロピレングリコール)や1.3-BG(ブチレングリコール)などの多価アルコール など)

 
【まとめ】
・ 保湿剤には、水を“挟み込むタイプ”、“抱え込むタイプ”、“掴むタイプ”がある。
・ セラミドは“挟み込むタイプ”で、他の保湿剤の中でももっとも保湿力が高い。
 

化粧品に配合されているセラミドの種類

化粧品原料としてのセラミドには、その作り方によって4種類に分類されます。

セラミドの由来
それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

ヒト型セラミド

酵母菌にセラミドを作る遺伝子を導入することで、「人と同じ構造のセラミド」を作る方法で作られるセラミドです。
(酵母菌によって、目的の物質を作る方法は、製薬技術においても一般的な方法です。安全面での心配はありません。)

人と同じ構造なので、保湿力や浸透性に優れていることが特徴です。

 

合成セラミド

化学合成によって、「セラミドに似た構造の物質」として作られたセラミドです。

“擬似セラミド”と呼ばれることもあります。

セラミドと似た効果を期待しますが、実際のセラミドと同様の効果は期待できません。


 

天然セラミド

動物から抽出されるセラミドです。
(具体的には、馬や牛、または豚から抽出する方法が用いられています。)

天然のセラミドなので、高いスキンケア効果を期待できます。

ただし、天然セラミドは希少で高価なので、十分な量が配合された化粧品も高価になってしまいます。
(“天然セラミド配合”をうたっているのに安い化粧品は、セラミドの効果があまり期待できないほど少ない量しか配合していない場合があります。)

 

植物セラミド

植物から抽出されるセラミドです。
(具体的には、麦や米ぬか、またはこんにゃくから抽出する方法が用いられています。)

これも天然のセラミドなので、高いスキンケア効果を期待できます。

ただし同様に、高価なのが難点です。

 

どのセラミドも、スキンケア効果(保湿力と肌のバリアを作る力)を持っていますが、
高いスキンケア効果と、安全性やコストを考えるなら、
“ヒト型セラミド”を選ぶことをおすすめします。

 
【まとめ】
・ セラミドには、由来の違いによって、“ヒト型セラミド”、“合成セラミド”、“天然セラミド”、“植物セラミド”がある。
・ “ヒト型セラミド”はこの中で、もっとも高いコストパフォーマンス(スキンケア効果と費用の安さ)が期待できる。
 

保湿効果の高いセラミド化粧品を選ぶ時のポイント

セラミド化粧品を選ぶポイントセラミド“セラミド同士がくっつく力”が強いので、
化粧品中に配合することが難しい化粧品原料です。

その“セラミド同士がくっつく力”によって、水分を挟み込んで、高い保湿力が期待できるのですが、
“化粧品の中でセラミド同士がたくさんくっついてしまう”と、肌に浸透していくことができないのです。

それが、“セラミド配合化粧品”を作る上での「悩み」だったわけです。

しかし、化粧品開発技術の進歩によって、セラミドを化粧品中でくっつくないようにして、
肌への浸透力を高めることができるようになりました。

それが、「“ナノ化”技術」です。

“ナノ化”とは、原料をナノのサイズまで小さくすることです。
(*1ナノ = 0.001マイクロ = 0.000001ミリ です。)

“ナノ化”することで、肌への浸透力も大幅に高めることができます

というのも、肌の角層細胞の間の幅は約70~200ナノメートルと言われているからです。
(*最大約200ナノメートルというのは、「皮膚を押したり引っ張ったりしたときの変形」も考慮したときのサイズです。)

すなわち、セラミド配合化粧品を選ぶ際は、
“ナノセラミド”が配合された化粧品を選ぶことによって、
セラミドのスキンケア効果を最大限に受け取ることができます。

【まとめ】
・ セラミドはお互いにくっつく力が強いので、化粧品に配合するのが難しかった。
・ この悩みは、セラミドをナノ化することで解決された。
・ セラミドをナノ化することで、肌への浸透性も大幅に高められる。
 

セラミドについてのまとめ

セラミド化粧品の選び方セラミド(特にセラミド2・3)は、私達の肌が潤いを保つための大切な成分です。

しかし、セラミドを化粧品に配合する上で、次の問題がありました。

● 作るのが大変で、高価になる。
● 化粧品に配合するのが難しく、十分な効果を期待できない。

この問題を解決したのが、次の方策でした。

・ ヒト型セラミドの作製
・ セラミドのナノ化

これらのことから、
セラミド配合化粧品を選ぶ時は、次のポイントをチェックするようにすると良いでしょう。
◆ セラミドの種類は何か?
・ セラミド2・3は保湿力が高い。
・ セラミド1(アシルセラミド)は肌のバリアの回復力が高い。

◆ セラミドの由来は何か?
・ ヒト型セラミドは、安価でも、高いスキンケア効果が期待できる。
・ 合成セラミド(=擬似セラミド)は、安価だが、セラミドほどの効果は期待できない。
・ 天然セラミドと植物セラミドは、効果は高いが、高価。

◆ セラミドは、どうやって配合されているか?
・ ナノ化してあるものを選ぶことで、高いスキンケア効果を期待できる。

 

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